『あしゆびさ〜ら』開発ストーリー

春瀬
はじめまして。(^_^)
ライターの春瀬と申します。どうぞよろしくお願い致します。
松本
ドット&ビットの松本です。こちらこそ、よろしくお願い致します。(^_^)
春瀬
まずはじめに、松本さんが発明をはじめたきっかけを教えてもらえますか?
松本
58歳まで、百貨店の食品売り場などで勤めていた私ですが、在職中から『発明』にトライしていました。

高校時代もアルバイトで回線を組んだりと、元々ものづくりが好きなタイプでしたが、
『発明』に本腰を入れたきっかけは、ITバブル崩壊時の株の失敗です。

「これではいかん、ものづくりだ。ものづくりは形に残る。何もないところから生み出そう!」『発明』に行きついたのです。

以前読んだ発明本の著者が『発明学会』をたちあげたことを知り、セミナーにも出て学び、学会が主催する『発明コンクール』にもチャレンジしました。

毎年2~3点用意して入選を目指して頑張ったんです。やがて念願叶って「ぶらさがり健康器」がコンクールに入選!


春瀬
毎年2~3点とは、凄いペースですね。
松本
はい、結構がんばりました。
そして、退職後、職業訓練校へ通っている時には、かがまなくても足指の間をしっかり洗える、「足指さらさらタオル」も入選したんです。
春瀬
「足指さらさらタオル」を作ろうと思ったきっかけは、どのようなことでしたか?
松本
はい、
開発のきっかけはスポーツクラブのシャワー室での風景でした。
お腹の出た男性が、身体を曲げて洗いづらそうに足を洗っていたんです。(笑)
自分と同じで、「きれいに足の指を洗いたい人がいるんだな。」と感じたんです。

身体の大きい人は足指が洗いにくい、、。

また、平均的な体格の人でも「足指」は、普通のタオルやスポンジでは思った以上にきれいには洗いづらく、お風呂で身体をきれいに洗っても、特に「足の指のあいだ」だけは置き去りにされる事が多いんです。

つまり、足全体として不健康な状態が”普通”になってしまっている。あたま隠してしり隠さずですね、、。

足の清潔さは、健康はもちろん、ストレスなど、健康管理にも大きく関係しています。
足の裏と健康の関係は、東洋医学やアメリカ発祥のリフレクソロジー(反射療法)でも研究されていて、足指が清潔であることの爽快感は、自分が日々実感していることでもあります。

足指タオルの開発をする前から、「足指を洗うことが健康の秘訣、足を常に清潔に保つことで認知症をはじめ、いろんな病気が改善されたらいいな…」という思いがありました。

このタオルを使うことで「常に足が清潔で清々しい」という感覚を実感してもらえたら、どんな人でも心身の健康管理ができると思ったんです。

この思いを形にするため、タオルの感触や素材にも徹底してこだわりました。
今治タオルはじめ、和歌山や石川など各 地のタオルについて問い合わせ、タオルソムリエさんにも相談してきました。
そんな中、ある泉州タオルの社長が「ええよ、やったるよ!」と請け負ってくれ最初の1.000枚が完成したんです。

発明学会のネットショップで販売中の全身を洗えるロングサイズ

松本
さらに改良を重ねる中、タオルソムリエさんの紹介で島精機製作所さんの『ホールガーメント』という縫製に出会えました。

特許技術で縫い目がないため、ごわつきがなく、やわらかな仕上がりになります。

春瀬
発明のおもしろさ、また大変なところは、どういうところでしょうか?
松本
何と言っても、浮かんだアイデアを形にしていく工程が楽しいですね。
”考えたものが現物になる”  まさに、発明の醍醐味です。

一方で、形にしたものを商品化していこうとする場合、業者さんなど他人にわかってもらうことが大変だなと痛感しています。資金面もなかなか難しいですね。

5~6冊になる発明メモ。アイデアだけでなく日付と時間も書いている。

春瀬
「足指さらさらタオル」の今後の展開についてはどのように考えておられますか?
松本
さらに改善を重ねていきます。
たとえば体が不自由な人や妊婦さんなどいろんな方に使ってもらえるよう、長さを変えるだけではなく様々な工夫を盛り込んでいます。

最初のデビュー作は、足指だけでなく、体も洗えるロングタイプ。
現在、第2弾として足専用のミニサイズ版を開発中です。

もちろんこれで完成ではなく、さらに3~4回は試作を重ねる予定で、特許も申請中です。
数字の面では、現在の計算では「300枚売れて45.000円の利益」など、なかなか厳しい。
現在はヤフーネットショッピングだけですが、今後は対面販売など新たな販売方法も考えていくつもりです。

春瀬
お仕事を通して楽しい事、心がけておられることはありますか?
松本
何度も試作を重ねてきて、これからの課題も多いですが、勤めながら発明をしていたころと違い、発明と開発・試作に専念している今ではたくさんの仲間がいます。

開発拠点にしている「Co-Box」でも、3Dプリンターやレーザーカッターでモックアップや試作品作っている人がたくさんいて、意見交換をしたりヒントをもらったりと、毎日が発見の連続です。

松本
心がけていることは、最近、僕がよく口にするのが「年金はいらん!」というセリフ(笑)。
春瀬
、、、凄いファイトですね!
松本
もらっていると甘えが出てしまう気がするんです。
自分に気合を入れつつ、周りの人に助けてもらいながら、更なる 改良を重ね、たくさんのお客様の元へ商品を届けていきたいですね。
春瀬
本日は、有意義なお話を本当にありがとうございました。今後のご発展を心から応援しております!
松本
ありがとうございました!

・企画・構成  ”ちえもん” ・取材 ”春瀬ゆうな”  ・協力”Co-Box”  ”2018.8”